ペットボトルのリサイクル(再商品化)が、転換期に
来ている。
経済成長が著しい中国のプラスチック需要などを受け、
ペットボトルが「資源」として高値で海外に流れ、国内
での再商品化が難しくなってきているためだ。
財政難の自治体は、より高値で引き取ってくれる業者
に引き渡す傾向にあり、海外流出を加速している。
つい先ほどの、段ボールや古紙と同じ状態を招いている。
ペットボトルを粉砕した「フレーク」は、
一年に約22.5万トンが海外に流れている。
中国では、日本より高値がつき、利ざや狙いの業者も
いる。
当初は、市町村が指定法人に登録した業者に無償で
引き取ってもらっていたが、中国需要で日本国内の
相場が高騰すると、有償で買い取る業者が出始めた。
そのため、独自の入札で買取先を決める「自主ルート」
を選ぶ市町村が増え始めた。
昨年度、兵庫県内で指定法人ルートを選んだのは41
市町のうち24市町。
2005年度以降、自主ルートを選んだのは7市町。
指定法人ルートでも、2006年度から登録業者が有償で
買い取るようになったが、自主ルートとの差は大きい。
神戸市の場合、仮に自主ルートで流す相場で計算する
と、年間で1億5千万円も高く引き取ってもらえるこ
とになる。
神戸市では、国内での再商品化を守る必要があるため
に現在のルートを変更するつもりはないという。
この神戸市の判断は賢明だと思う。
目先のお金に惑わされ、このまま日本国内の需要やリ
サイクルを考えずにいると、やがて、原材料の高騰を
引き起こし、結局、そのツケを払わされることになる。
またしても、本末転倒である。