世界有数の産油国であるイラン。
そのイランが、ガソリンを配給制にした。
マイカー1台が買えるのは、1か月に100リットル
だけ。
豊富な石油を持ちながら配給を実施した背景には、イ
ランの慢性的な石油精製設備不足がある。
イラン・イラク戦争終結後、車の急増に伴いガソリン
需要も膨張したが、国内産だけでは足りないため大量
の輸入で補ってきた。
昨年は、需要の40%を輸入した。
また、インフレを抑えるために多額の補助金をつぎ込
み、ガソリン価格を超安に維持してきた。
原油の高騰に支えられたこんな政策が、核をめぐる国
連の経済制裁やアメリカ議会の制裁強化の動きで先行
きが不透明になってきた。
今後、ガソリンの輸入や外国からの精製技術や資本の
導入が難しくなるかもしれない。
そこで、配給でガソリン需要を抑え、緊急事態に備え
るのがねらいのようである。
産油国でありながら、ガソリンが配給制なんて、笑う
に笑えない話だが、もっと違う視点で物事を考えるこ
とができないものだろうか。